よくあるお問い合わせ

よくいただくご質問とその回答をまとめました。
下記項目からお選びください。

[QB17] オイル・ケミカル関係

[QB17-A01] オイルに付いている表示の意味を教えてください

[エンジンオイル]
容器に『10W-30 SJ』のように記入されている場合...

『10W』は低温時の粘度を示す番号です。通常『10W』程度を使用していただければ問題ありません。
寒冷地で使用される場合は『10W』より『5W』を使用すると、低温時にオイルが柔らかく エンジンが回りやすいためエンジンの始動性がアップします。

『30』は、オイルが100℃の時の粘度を示す番号です。NA車では『30』、ターボ車で『40』『50』等を使用します。
大きな数字になるほど高温時でも粘度が高く油膜切れが起きにくいオイルとなります。
ターボ車でスポーツ走行する場合は、タービンからの熱も含めエンジンの発熱量も大きいため、高温域で 粘度が確実に確保できる数字の大きなオイル(高粘度)が必要となります。
NA車の場合はオイル粘度を高くしすぎると、オイルの粘度により摺動抵抗が増えロスが大きくなることがあります。

『SJ』は、品質・性能等を示す記号です。 アルファベットが進むにつれ高品質となります。
通常のNAエンジンであれば『SG』・『SH』以上をご使用ください。 ターボ車の場合は『SJ』のオイルを使用してください。



[ギヤオイル]
容器に『75W-90 GL-4』のように記入されている場合...

『75W』は低温時のオイル粘度を示す番号です。
『90』は高温時のオイル粘度を示す番号です。
『GL-4』は、品質及び、性能(ギヤにかかる圧力)等を示す記号です。
数字からエンジンオイルより粘度が高く思われますが、粘度で言えばエンジンオイルでいう12W-50に相当します。
これは、エンジンオイルとギヤオイルとでは粘度番号が異なるからです。

[QB17-A02] オイルフィルターの締付トルクを教えてください。

スズキ車の場合、14[N*m]です。※2022年調べ時点
締付は強すぎても弱すぎても、漏れや緩みの原因になります。
Oリングにオイル等を塗布し、Oリングに捩れや引っ張りなどが生じず、適切にたわむように組み付けてください。
また、オイルセンサーアタッチメントなど、サンドイッチブロックを装着している場合は、そのセンターボルト(スタンドボルト)に緩みがないか点検してからフィルターを組み付けてください。

[QB17-B01] ギヤオイルはエンジンオイルに比べ交換時期が長いですが、メーカーの推奨する交換時期でいいのでしょうか?

自動車メーカーは、通常使用されるであろう走行条件よりもさらに厳しい試験を行い、それを基に推奨する交換時期を定めていますので、通常走行のみであれば推奨する交換時期で問題ありません。
しかし、スポーツ走行(素早いシフト操作を多用、高負荷状態、高温状態)を頻繁に行うことまでは考慮されていませんので、その場合は3,000~5,000km(エンジンオイルと同時)での交換をお勧めします。
走行会や競技に参加する場合は、トラブル防止のため、走行前後の交換をお勧めします。
なお、LSD装着車で、LSDとトランスミッションが同じオイルで潤滑されている場合は、熱によるオイルの劣化が早まりますので、条件によってはエンジンオイルより頻度の高い交換が必要になる場合もあります。
ギヤオイル交換時には、排出するオイルをきれいな受け皿に取り、金属粉の量を点検してください。ギヤの異常を確認する手段になります。
シンクロや各ギヤを保護するためにも早めの交換と金属粉の確認をお勧めします。

[QB17-C01] 冷却液YBC603の使用期限はどのくらいですか?

当社のエンジンクーラント(冷却液)について、品質保持期間は特に設けておりません。
未開封かつ室内暗所(高温多湿や紫外線を避けていただく)の保管で、変色等の劣化が無ければ、5年以内程度を目安にご使用ください。
開封された場合は同条件で2年以内を目安に使いきりいただき、変色等の劣化が見られた場合は法令に従って廃棄ください。

品質保証については、「初期補償のみ」とさせて頂いておりますので、お手元に届いた時点で異常が見られた場合のみになります。
保管中および保管後の品質については、保管環境に左右されますので、保証対象外となります。