4G63のパワーの源、ターボチャージャーのシャフトのガタを触診により点検、コンプレッサーブレードの状態を目視による点検を、サクションパイプを取り外して行います。
毎分10万回転を超える速度で回転するタービンのシャフトは、ほとんどの場合エンジンオイルの油膜により保持されていますが、(一部ボールベアリング使用車もあり)オイルの劣化や潤滑不足、過度のブーストアップによる負担の増大、走行距離を重ねたことによる経年変化などにより磨耗が進み、シャフトとメタルのクリアランスが大きくなってきます。限度を超えたクリアランスの増大は、油圧の低下を招きシャフトの焼き付きやブレードの破損などの原因となります。また、ダート走行を頻繁に繰り返した車も、吸い込んだ微小な埃や異物によりブレード先端が磨耗してきます。
「最近ちょっとブーストのかかりが悪い」、「トルク感が無い」、「マフラーに白い煙が混じるようになった」などの症状が出て来たら要注意です。スポーツ走行の頻度の高い方、ブーストアップや吸排気系のチューニングを施されている方は定期的な点検をお勧めします。
ターボチャージャーの交換修理は、新品はもちろんのことコストパフォーマンスに優れたオーバーホール済みのリビルト品を使用することにより、ローコストにて初期のターボパワーを取り戻すことが可能です。