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「パフォーマンスダンパー®」とは：製品詳細

■「パフォーマンスダンパー®」の原理

走行中、車体は路面や4輪荷重変化の影響を受け、1mm以下の微小な変形が生じています。金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとします。
すなわち、金属ボディ&フレームは固いイメージがありますが、程度は違えど「ばね」のように弾性があり、ショックアブソーバーのような減衰装置が無ければ、振動や変形が収まりにくいと言えます。
「パフォーマンスダンパー®」は車体への減衰要素の付与により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーに変換して発散させます。これにより車体の変形速度を抑制するとともに、振動を素早く減衰し、収束させることで、日常走行や街乗りにおける快適性はもちろんのこと、高速走行時においても、優れた運動性と安定性の両立を図っています。

車体の主要な構造体の2点間に車体粘性（減衰要素）＝「パフォーマンスダンパー®」を追加することで車体の変形は穏やかになり、振動も速やか減衰します。

前後各1本（サスペンション取り付け部/サイドメンバー/前後バンパー近傍/
その他）合計2本装着

車体の変形および振動エネルギーは、熱エネルギーに変わります。

車体の主要な構造体の2点間に車体粘性（減衰要素）＝パフォーマンスダンパーを追加することで車体の変形は穏やかになり、振動も速やか減衰します。

前後各1本（サスペンション取り付け部/サイドメンバー/前後バンパー近傍/その他）合計2本装着

車体の変形および振動エネルギーは、熱エネルギーに変わります。

■「パフォーマンスダンパー®」の構造

「パフォーマンスダンパー®」は、サスペンション等に用いられている高圧窒素ガス封入オイルダンパーをベースに設計・開発されていますが、大きく異なるのはその変位量です。
サスペンションなど通常のオイルダンパーがcm単位の特性管理であることに対して、「パフォーマンスダンパー®」はµm単位で特性を管理、コントロール。車体のような極微小な変位量においても、減衰力を発生させるとともに、性能を最適化するさまざまな工夫がなされています。

　主な技術ポイント
　　1.超微低速特性の改良 (車体の微小な変位に効かせる)
　　2.ガス反力のキャンセル (車体への与圧をなくす)
　　3.減衰力特性の最適化 (飽和型特性)

主な技術ポイント
1.超微低速特性の改良 (車体の微小な変位に効かせる)
2.ガス反力のキャンセル (車体への与圧をなくす)
3.減衰力特性の最適化 (飽和型特性)

※イラスト図提供：ヤマハ発動機株式会社

■装着による効果イメージ

「パフォーマンスダンパー®」は二律背反する操縦安定性と乗り心地を両立し、車格をワンランクアップさせる効果を目指して設計・開発しています。

※当社独自評価に基づくイメージ(モノコックボディ車)。※補強バーは一般論をグラフに表したものです。

※当社独自評価に基づくイメージ(モノコックボディ車)。
※補強バーは一般論をグラフに表したものです。

動画のように、車体を模したフレームにハンマーで衝撃(路面からの入力を想定)を与えると、違いが見えてきます。
ノーマル状態や従来補強バー装着状態では、フレームに入力があると音が鳴り、聞こえなくなるまでに時間を要します。またその間、持ち手に振動が伝わります。
路面の凹凸を越えるなどの入力が搭乗者に伝わり、凹凸を越えた後も揺れや振動が続いていることを表しています。
従来補強バー装着により振動の質が変化しますが、持ち手への振動がよりダイレクトに伝わり、響いています。剛性やレスポンスが高まる反面、搭乗者に伝わる衝撃や振動は大きくなり、収束させる効果までは期待できないことがわかります。
パフォーマンスダンパー装着状態では、音が鳴るものの殆ど響かず、衝撃や振動も小さく一瞬に抑えられています。路面からの入力による揺れや振動を素早く収束させるとともに、静粛性にも効果が期待できることがわかります。

※「PERFORMANCE DAMPER / パフォーマンスダンパー」はヤマハ発動機株式会社の登録商標です。

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