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材質で、「メタル」と「ノンアス」がありますが、選び方を教えてください。

ペダルの重さや寿命に少し差がありますが、スポーツ走行が多いのであれば、フィーリングの良い「メタル」をお勧めします。三枚羽根化によって慣性重量を軽減したことにより、エンジンレスポンスが向上します。コーナーの進入や、立ち上がりの際のシフトチェンジで、ノーマル形状とは異なるドライビングが可能になります。

●メタルディスク(三枚羽根)>>




クラッチの寿命を教えてください。

クラッチの寿命は走行条件と、操作方法によって大きく左右されます。 半クラッチの頻度が多い方や、半クラッチの際に回転を上げる運転をする方、また、ハイグリップタイヤやノーマルよりも直径の大きなタイヤを装着している車両は寿命が短くなります。一般には下記が目安となります。

ノーマル
30,000〜50,000km
ノンアス
20,000〜30,000km
メタル
8,000〜15,000km



強化クラッチにすると、ペダルが重くなりますか。

圧着力(クラッチを押し付ける力)が大きくなるので、重くなります。 その程度は車両によって様々ですが、カプチーノを例にしますとノーマルの踏力が 10〜15kgに対し、メタルタイプの装着によって20〜25kgになります。尚、この程度であれば、慣れれば違和感が無くなると思います。女性の方も多くの方が使用しています。



ノンアスのディスクに、メタル用のクラッチカバーを組み合わせたいのですが。

ノンアスとメタルではクラッチディスクの厚さが異なるので、組み合わせを変えることはできません。



クラッチ交換の工賃は幾らですか。

工賃や技術料は作業時間に応じて定められています。
地域や販売店、車種によって異なりますが、一般に下記になります。

Kei FF
約5時間 35,000円位
Kei 4WD
約6時間 42,000円位
カプチーノ
約4時間 30,000円位
*上記価格は参考です。作業をお願いする販売店や工場にお問い合わせください。



クラッチ交換の際に一緒に行った方が良い作業はありますか。

レリーズベアリングを交換してください。 クラッチカバーに組み合わせて、クラッチ断続の際にスプリングを押す役目を果たします。クラッチの消耗と共に劣化します。



走行会仕様ですが、ツインプレートクラッチは必要ですか。

2000ccを超えるターボ車に使用されるツインやトリプルといったマルチプレートクラッチは、シングルでは伝達できなくなった大きなトルクを伝達するために摩擦面を増やしたものです。
660ccのターボエンジンの発生するトルクであれば、直径 170mmのディスク面積でも十分対応できます。
全日本ダートラの C1 kei は、エンジン出力が 180PSを上回りタイヤも 185サイズですが、メタルシングル(4FG36-B21)を使用しています。

尚、パワートレーンはクラッチからギヤボックス、ドライブシャフト、タイヤの全てのバランスが必要です。クラッチを過度に大容量にすると、ギヤボックスやドライブシャフトに負担がかかり破損します。