Race Day (7/21)



 

もう一つのパイクスピークレポートはこちら!
  パイクスピーク・トラベラーズダイアリー


皆さんの応援のお蔭でワールドレコードを樹立することが出来ました。
レースを振り返ってみると、あらためてパイクスピークオートヒルクライムの偉大さと、記録に挑戦する厳しさをひしひしと感じます。
私がパイクスへ最初にチャレンジした1988年から20年を経た今年、記念すべき
第85回大会で、また私自身にとっても20年目の節目となる挑戦で、この偉大なレースの歴史に日本人の名前を刻むことができて、本当に感激です。

■ レースレポート

21日当日の朝は雲ひとつない晴天。
アメリカ国歌斉唱、続くいくつかのセレモニーを終え、盛り上がりが最高潮の状態で1号車から順にスタート。

これまでのパイクスピークではスタート順は2輪車部門が先でその後4輪車部門でしたが、ここ数年いつも4輪車部門の後半で悪天候に見舞われていたため、今年は4輪車部門が前半に走ることになり、私はその4輪グループの最後にスタートしました。

スタートからのロアセクションはアスファルト路ですが、ところどころイン側の砂が 出ていて非常に滑りやすい状態でした。慎重にラインを選びピクニックグランドまで進みます。
それを過ぎると最初のグラベル区間に入ります。
予想以上に砂利や砂が載っており、また昨晩の大雨のせいもあって、滑る箇所やえぐれた箇所が多く、いまひとつスピードが乗り切らず、少し焦りを覚えました。
しかし、中間地点のグレンコブに待ち受けていた観衆が大声援を送ってくれているのをみるとタイムもそう悪くないようで、少しほっとして、続くアスファルト区間へと進入しました。
ミドルセクションはダブルカットを過ぎると急激な登り区間へと入ります。
このとき既に標高4000m付近のため、だんだん息苦しくなってきており、同時にエンジンのパワーダウンも大きくなってくるため、走りづらさを感じていたのですが、途中デビルスプレイグランドに多くのファンが待ち構えていて、中には日の丸を振っている 人々の姿もあって、非常に勇気付けられました。

そして最後のアッパーセクション。
アッパーセクションは私の得意な区間で(プラクティスで新記録を出しました)、高速のグラベル区間が続く、最もパイクスピークらしいコースといえます。
しかし路面状態はロアセクションのグラベル区間より更に悪く、一生懸命攻めても スピードが上がりません。
パイクスピーク用に開発されたファルケンタイヤのおかげで、何とかコース上にとどまっているような感覚でした。

終盤は、あせる気持ちと裏腹に呼吸はどんどん苦しくなり、私も、そして搭載しているエンジンもターボチャージャーも、空気を求めて喘いでいるような状態でした。あと僅か、と呼吸の苦しさに耐えながら、またマシーンをいたわりながら、ようやく見えてきたゴールに飛び込むと…


記録されたタイムは10分1秒408。

ワールドレコード書き換え達成、そして初のアジア人のチャンピオンとなった瞬間でした。

10分の壁には僅かに及びませんでしたが、路面状態を思えば良いタイムといえ、今年の結果にとても満足しています。
同時に、もし次回の挑戦に向けて、試してみたい改善案やアイデアが今年のレースからたくさん浮かび上がってきました。考えただけでわくわくします。

最後になりましたが、今回パイクスピークチャレンジにご協力いただいた多くの方々へ、また応援くださったファンの皆様へ、そしてチームの皆へ、心から感謝申し上げます。

それではコロラドスプリングス パイクスピークより
スズキスポーツ 田嶋伸博

Race Day3

Driver
Car No.
Halfway Picnic Ground
Glen Cove
Sixteen Mile
Finish Line
NobuhiroTajima
1
01:42.197
04:29.191
07:03.878
10:01.408


パイクスピークの第85回大会において、“モンスター”ことスズキスポーツ代表田嶋伸博がついに、13年間の間破られることの無かったロッド・ミレンのレコード(1994年、10分4秒)を破り、新たなワールドレコードを樹立しました。

ボトムセクションPicnic Groundで1分42秒197、Glen Coveで4分29秒191、16マイル(=約25.75km)地点で7分3秒408、フィニッシュラインで10分1秒408。
これが、今回モンスター田嶋とスズキスポーツXL7ヒルクライムスペシャルの記録したレコードです。
ギネスのレコードブックに載るという話も出ています。

しかし、モンスター田嶋は、この結果を喜びつつも、今や新しい目標を見据えてチャレンジの計画を練っています。

―10分の壁を破る
今回のレコードブレイクは、終点ではなく新しい出発点。
自身のレコードを上書きし9分台のタイムを記録するべく、スズキスポーツとモンスター田嶋の新しい挑戦が始まります。

 
▲ワールドレコード認定証







 
     
 
 
 
     
 
 


 Practice Day 3 (7/19)



 


今日はボトムセクションでした。
昨晩の雨で路面はウエット!(ものすごい雷と雨でした)

タイムアタックは控えてコースの下見に徹しました。
またレースデーのタイヤのテストも行いました。
結果はベストタイムで3日間全てで最高タイムを記録できました。

また先ほどまでコロラドスプリングスの中心地で道路を閉鎖してファン感謝デーのイベントが開催され、市長も参加して大きく盛り上がりました。
私もラジオ局3つとTV局のライブに参加してとても忙しくあらためてパイクスピークの人気の高さに驚かされました
明日は1日車両メンテナンスとスタッフのリフレッシュにあたります
(これまで毎日2時起きで夜10時過ぎにベッドへ入る!過酷な日が続いたので)


それではコロラドスプリングス パイクスピークより
スズキスポーツ 田嶋伸博

 

Practice Day3

Driver
Car No.
run1
run2
run3
NobuhiroTajima
1
04:41.864
04:31.950
04:34.383

 

 





 
     
 
 
 
     
 
 


 Practice Day 2 (7/18)



 


今朝も2時半起きでホテルを出発、トップセクションに着いたのは4時。まだ夜明け前の暗い中を足車に借りている市販仕様のXL7でレッキしました。
頂上は4311m、夜明け前とあって真冬のような寒さです。暖房をかけながらコースを下見。
予想以上に滑りやすい(昨日のグループが走行後、ロードメンテナンスが路肩に飛ばされた砂利を道路中央に戻したため)路面状態なので、慎重にチェックしました。

5時15分、まだ夜明け前なのにプラクテイス開始!
ヘッドライトがついているラリーカーから走行を開始。私は、マシーンがとても速いので薄暗い中の走行は危険との判断から、事前の車両整備をしながら夜明けを待つことにしました。

今回のプラクテイスはトップセクション(4300m以上)で、しかもオールグラベルセクションなので下記をテストの目的としました。

1) 空気が薄くなってもパワーを維持するためのエンジンセッテイング。
2) 登りが延々と続いてしかも高地での走行に耐える、完璧なオーバーヒート対策。
3) 薄い空気の中でドライビングが可能か?
私自身の体のチェック(座っていても息苦しい)
4) エアロが空気の薄い頂上付近でも十分に効果があるかの確認。
5) タイヤ選択とグルービングの各種パターンをテスト。


これらの項目の中で、タイヤが一番難しかった。 トップセクションまでに多くの舗装路を走ってきますから、タイヤはかなりの磨耗とダメージを負っています。それなのに最終区間はグラベルです。どうやってここから走るのか?
慎重に走ってチェックしましたが、新しいファルケンタイヤの性能は素晴らしい。ドライバーとしてとても安心して走れました。
後は内圧だが、最終的にはスタート直前に、これまでの経験を活かして私自身で決めます(勝敗を分ける決断になるでしょう)。

今日のトップセクションではこれまでのパイクスピーク85回の大会で、誰も記録したことの無い新記録を樹立できました。(最高速も)明日のボトムセクションの走り次第では十分コースレコードが見えてきたと、地元のラジオやTVそして新聞が騒いでいます。このようなムードに浮かれないように慎重にプラクテイス3を走ります。それでは明日も宜しくお願い致します。

それではコロラドスプリングス パイクスピークより
スズキスポーツ 田嶋伸博

 

Practice Day2

Driver
Car No.
run1
run2
run3
run4
run5
run6
NobuhiroTajima
1
03:01.570
02:57.570
DNS
02:52.080
02:49.660
02:48.190

 

 





 
     
 
 
 
 
 


 Practice Day 1 (7/17)


   


今日プラクテイスの初日が開催されました。
私達はミドルセクション(オールターマック)からスタートで、明日はトップセクション(オールグラベル)、明後日はボトムセクション(最初はターマックで中盤からグラベル)です。

今年からプラクテイスにクオリファイが併催になりました。ボトムセクションを延ばしてクオリファイと同じ長さのグレンコブまでとして、ボトムセクションのタイムをそのままクオリファイのタイムとすることになったのです。
その結果クオリファイの日が1日少なくなりコンパクトになり参加者には好評です。

今日はもちろんぶっちぎりのトップタイムでプラクテイス1を終了しました。明日はトップセクション(オールグラベル)ですので、タイヤテスト(グルービングが勝負になる)を中心に行います。


それではコロラドスプリングス パイクスピークより
スズキスポーツ 田嶋伸博

 

Practice Day1

Driver
Car No.
run1
run2
run3
run4
run5
run6
NobuhiroTajima
1
02:14.320
02:10.070
02:04.350
02:03.050
02:00.320
02:00.330

 

 



 
     
 
 
 
     
 
 


モンスター田嶋が、ニューマシン スズキスポーツ XL7と共にパイクスピークに挑戦する!!


スズキスポーツ代表として世界を駆けめぐりながらも、ヒルクライムレースへ挑戦し続ける"モンスター"田嶋 伸博。今年は、ニューマシン「スズキスポーツ XL7 ヒルクライムスペシャル」と共に、パイクスピークのレコードブレイクに挑戦する。

昨年、パイクスピークの舞台に舞い戻り鮮烈な走りを見せた"モンスター"は、2007年の挑戦にあたりレコードブレイクを実現するニューウエポンを用意した。マシンベースを、スズキが北米市場に投入しているXL7にチェンジ。
VVT(可変バルブタイミング機構)を備えたV6-3.6リッターエンジンに2機のターボチャージャーを装着し、マキシマムアウトプットは1000psオーバーとなる1007ps・102kg-mにまで達している。そして、このパワーを有効に路面へ伝達するために、風洞実験を繰り返しエアロダイナミクスを刷新。2006年仕様に比べ、ダウンフォースを35%向上することに成功した。また、昨年に続きファルケン製のパイクスピーク スペシャルタイヤが投入され、レコードブレイクを成し遂げるためのマテリアルが遂に揃ったと言えるだろう。
 


モンスターは、悪天候によってショートコースで開催された昨年のパイクスピーク ヒルクライムで総合優勝を獲得した後、今年4月、ニュージーランド・クイーンズタウンで開催されたヒルクライムレース「レース・トゥ・ザ・スカイ」でも5年連続8回目となる総合優勝を獲得。まさに、キング オブ ザ マウンテンの称号に相応しい強さを見せつけている。

モンスターとXL7が挑むタイムは、1994年にロッド・ミレンがトヨタで記録した10分04秒06。今年、レースウイークは7月中旬に移動しており、これまでとは天候や路面状態が大きく変わる。昼間は真夏の暑さがマシンとドライバーを襲い、午後の天候はさらに不安定になるだろう。しかし、その大自然への挑戦こそがパイクスピーク・ヒルクライムの醍醐味だ。決勝は7月21日。モンスター田嶋とスズキスポーツ XL7の熱い闘いにご期待ください。