ラリー/ダートラ粟津原豊選手直伝車載カメラGoPro装着必勝法2015　モンスタースポーツ

ラリー/ダートラ粟津原豊選手直伝車載カメラGoPro装着必勝法2015

今回のサンプルカメラ

(左) GoPro HERO+LCD　(右) GoPro HERO4 Session

GoPro HERO+LCD

GoPro HERO4 Session

車載カメラ用セッティングの基本

オススメセッティングはこれだ！

画質は「1080（フルハイビジョン）」にしておこう。
今や事実上の標準画質だし、もしテレビ局が「あなたの映像を使いたい」と言ってきても胸を張って渡せるくらいキレイ。秒間コマ数は普段なら「30」で問題ない。でも高速コーナリングでは「60」の方が動きが滑らかだし、あとでスロー編集をしたら差は歴然。
でもパソコンのスペックが低いときは「30」に抑えたほうが無難かも。データが重くて編集に時間がかかったり、うまく再生できないこともあるからね。

車載カメラで最も大切なのは「Spot Meter」を必ずオンにすること。インカー映像だと《車内は綺麗に写るのに窓ガラスの外が真っ白》なんて失敗がある。
「Spot Meter」をオンにして、画面の真ん中をフロントガラス中央に合わせれば、路面を適正な明るさで撮影できるんだ。

【SPOT-OFF】

【SPOT-ON】

車のどこにマウントするか？

使用するマウントは・・・

サクションカップマウント

[ZOOM]

ベースマウント（曲面・平面）

[ZOOM]

ロールバーマウント

[ZOOM]

迫力ある映像を撮るのはもちろん大事だけれど、それ以上に安全運転の妨げにならないことが最も重要。カメラが落下してペダルの下に入ったら？エアバッグと一緒にカメラが飛んできたら？
…なんて考えるだけでも恐ろしい。公道だったら保安基準など、クローズドコースでも各種レギュレーションで制限されている場合がある。十分に注意しよう。

〈車外〉【サクションカップマウント／ルーフ中央】

公道：×　
クローズドコース：○　

保安基準的にはタクシーの「あんどん」やスキーキャリアなどと一緒で問題ない。周りの風景も広く写せるので、ドライブの記録としても楽しい。
ただし風圧を直接受けるため、強度の念入りな確認や、場合によっては補強が必要。装着面が汚れていると落ちやすいし、平滑度の低い樹脂製ルーフには避けたほうが無難。
ラリーやジムカーナのような1台ずつ走行する競技なら何も言われないことが多いが、多数のマシンが同時に走行するレースなどはNGが出ることもある。

※動画はイメージです。

〈車内〉【サクションカップマウント・ベースマウント／フロントウインドウ内側】

公道：×　
クローズドコース：○　

公道ではフロントガラスに「車検ステッカー」「定期点検ステッカー」「ETCアンテナ」「ドラレコ」しかつけられない。ドラレコと考えれば上から20％以内に収まれば問題ないはずだが、そもそもGoProを「ドラレコ」と認めてもらえるとは言い切れないからね。
公道以外なら吸盤が強力に貼りつくので装着しやすく、車内外のいろいろなアングルを狙える。ただしミニバンなどの大きな窓には強度に不安の残るものもある。炎天下では吸盤がレンズの役割をして高温になる場合もあるから注意。窓の外側はワイパー作動したら破損する可能性があるから、やめた方がいいだろう。

※動画はイメージです。

〈車外〉【サクションカップマウント／ボディサイドパネル】

公道：×　
クローズドコース：○　

公道では自転車や歩行者にきっかける可能性が高く危険。もし「コツン」とでもやったらボディパネルにダメージが及ぶことも多い。クローズドコースではコーナリング時のタイヤの動き、テールスライドの白煙、そして地面すれすれのスピード感など、迫力満点だ！特にダートやドリフト走行なら必ず押さえておきたいことろ。でも小石が跳ねたりして多少はカメラに傷が付くことは覚悟しておこう。
カッティングシートやステッカーの上は外れやすい。要注意。

※動画はイメージです。

〈車内〉【サクションカップマウント／助手席側リヤドアガラス】

公道：○
クローズドコース：○

ロールバーのない車でインカー映像を撮りたいなら、このポジションが一押し。助手席シートバックを倒せば、ステアリング／シフト／ペダル操作、路面の状況から周囲のライバルまでばっちり写る。欠点は助手席に誰も乗れないこと。最初のうちはベストなアングルが分かりにくいこと。録画ボタンに手が届かないこと。でもスマホアプリ「GoPro APP」を使えば快適にリモコン確認・操作できます。パワーウインドウ車は間違えて開けないように気を付けよう！

〈車内〉【サクションカップマウント／リヤウインドウ】

公道：○
クローズドコース：○

トヨタ86などクーペタイプにはおすすめの装着位置。セダンだとフロントガラスが遠くなり過ぎるのと、操作系がシートバックに隠れてしまうのでやや難しい。うまく付けられれば、真後ろから狙った「公式映像」っぽい画面になる。
スポーツ走行だけでなくドライブの記録としても楽しめるだろう。デフォッガーの熱線部分には吸盤が付かないので、ガラス最上部の熱線のないところに着けること。スモークを貼ってあると落下しやすいのと、炎天下の放置は避けよう。

※動画はイメージです。

〈車外〉【ベースマウント／フロントグリル内埋め込み】

公道：△
クローズドコース：△

クルマの最も先端で、しかも目線よりも低い位置だから、圧倒的なスピードを感じさせる映像が撮れる。あまり考えたくはないけれど、クラッシュした時の衝撃度も断トツで一番だ。気を付けたいのは、いくら小さなカメラでも空気取り入れ口をふさぐ形になるので、渋滞走行や長時間のスポーツ走行では水温や油温をこまめにチェックすること。それと風切音とエンジン音で、音声はとてもじゃないが聞けたもんじゃない。

※動画はイメージです。

〈車内〉【ベースマウント／ステアリングコラム】

公道：△
クローズドコース：△

意外性のあるアングル狙いなら、これ。ステアリング越しにドライバーの表情が見えて楽しいし、この位置だとドライバーの言葉を内蔵マイクがはっきり集音できるからラリーのレッキやマシンインプレッションの音声記録用としても面白い。計器類をカメラが隠さないように、コンパクトな「HERO4 Session」がおすすめ。パドルシフトなどの操作系や、万一エアバッグが展開した時でも影響のない場所を選ぶこと！

GoProの普及が始まる2010年ころまでは、インカー映像を取ろうとしたらもう大変。テレビ局がきて、巨大なカメラを固定するために専用のステーを溶接したり、競技以外ならカメラマンが気合と根性で乗り込んできたり。それでいて納得のいく映像はなかなか撮れなかった。
GoProの登場でモータースポーツの世界は大きく変わりました。撮影したらそのままFacebookでシェアして、友達に見せるのも簡単です。ドライビングが上手くなるための最短距離だと思うよ。みなさんもぜひGoProで愉しんでください。　粟津原豊

品名	品番	税抜価格	詳細	ご購入
GoPro HERO+LCD	CHDHB-101-JP	¥39,000
GoPro HERO4 Session	CHDHS-101-JP	¥52,000
サクションカップマウント	AUCMT-302	¥4,500
ベースマウント(平面・曲面)	AACFT-001	¥3,000
ロールバーマウント	GRBM30	¥4,000

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